夜尿症の原因になる6つの要因


夜尿症の6つの原因とは?

夜尿症の原因は、成長とともに治癒することから“発達の遅れ”が考えられますが、それ以外の可能性もあります。これらは、膀胱機能・睡眠因子・内分泌因子・遺伝的因子・精神的要因・他の疾患の合併症の6つの側面から説明することができます。

 

1.膀胱機能

膀胱機能では、膀胱の容量が減少していることと、「排尿筋無抑制収縮」の頻度が夜に高いことがいわれています。

 

後者については、膀胱は「排尿筋」でできており、この筋肉が収縮して排尿するのですが、それを抑制できないということです。

 

正常でも、幼児期はみんな無抑制で次第に抑制できるようになるため、単にその発達が遅れているか、膀胱の機能障害が考えられます。

 

2.睡眠因子

睡眠については、正常な場合は、尿がたまる→浅い眠りに移行→覚醒→トイレという順番で排尿行為がなされるのですが、夜尿症の場合は2つの覚醒障害があります。

 

1つ目は、浅い眠りに移行しないため起きられないというものです。これは中枢神経系の発達遅延が考えられています。2つ目は、浅い眠りに移行できているのに完全に起きられないことです。いずれも、成長とともに改善される場合が多いといいます。

 

3.内分泌因子

内分泌因子としては、「バゾプレッシン」(抗利尿ホルモン)の分泌異常があげられます。これは利尿を妨げる働きがあるホルモンで、正常な場合は夜に多く分泌されますが、夜尿症児の約25%が逆に低下するそうです。覚醒障害と同様に中枢神経系の未成熟が考えられています。

 

4.遺伝的因子

遺伝的因子については、かなり大きいものといえます。両親が夜尿症の場合は77%、どちらかの場合は44%、両親とも違う場合は15%というデータがあります。

 

5.精神的要因

精神的要因としては、強い叱責や両親の離婚などの“ストレス”、引越しや妹が生まれるなどの“環境の変化”が影響を与えると考えられ、とくに二次性夜尿症に多くみられます。

 

6.他の疾患の合併症

他の疾患の合併症として発症するのは「夜尿症候群」です。膀胱機能での既述の他、潜在性二分脊椎、神経因性膀胱、尿道狭窄、尿路感染症などが考えられ専門的な治療が必要になります。